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               「端末メーカ各社の海外動向−2007年度上期−」 
              〜統合決定の京セラと三洋電機 シャープはAQUOSケータイに期待〜  |                                                             
           
         
        
       
       
       
  
    
      
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      【要約】 
       
      シャープが中国市場でAQUOSケータイなどを投入予定
        
      2007年度上期における端末メーカ各社の海外展開は、三洋電機の電話機の売上高が前年同期比20.6%減となる605億円になった。京セラとシャープは国内外別の売上高を公表していないが、京セラは下期に米Kyocera Wireless Corporationの黒字化を見込むという。  
       
      海外市場の動向は、シャープによると、現在のところ2Gから3G端末へ移行中にあるとしている。そのため今後は国内の3G端末市場で培った知識や技術を強みに、国内メーカ各社が活躍していくものとみられる。シャープとしては中国市場に「AQUOSケータイ」などを、北米市場にはスマート・フォンの市場投入を検討している。また、東芝も欧州市場向けにスマート・フォンを投入する計画だ。一方、パナソニック モバイルコミュニケーションズの海外展開は国内トップ奪回後に進める方針となっている。      
       
      三洋電機の事業買収で飛躍する京セラ
        
      すでに国内メーカにおける海外展開では、独り勝ちとなっている三洋電機の携帯電話事業が京セラに譲渡される。三洋電機は米Sprint Nextelを顧客に持っており、京セラの北米事業強化に大きな影響を与えるものとみられる。京セラ自体も国内より海外出荷が多いため、両社の相乗効果を発揮できれば、買収後の新生京セラは世界シェアに喰い込む可能性もある。 
       
       
      【キーワード】 
       
      ☆シャープが中国市場にAQUOSケータイ!!
            
      「AQUOSケータイ」などを市場投入することにより、国内市場で成功したAQUOSケータイの展開が、中国市場でも有効かどうかに注目が集まる。                              
       
      ★現在は国内に集中のパナソニック モバイル!! 
      
      
       
      
      
      パナソニック モバイルコミュニケーションズは3G端末で海外展開を再始動させる計画であるものの、現在は国内市場でのトップ奪回を目指すことを優先している。                                  
       
      ☆新生京セラの行方!!
      
      
        
       
       
      京セラと三洋電機が2007年10月に、三洋電機の携帯電話事業譲渡に関して合意し、京セラが2008年4月までに買収を完了する。  
       
    
      【2.三洋電機とシャープの海外出荷台数の推移】  
       
       
      三洋電機と京セラとシャープが3大メーカ     
          
      日本電気(NEC)も海外市場から撤退し、国内メーカによる海外展開は縮小傾向にある。そのような中、従来から海外展開に強かった三洋電機、海外展開も堅調なシャープが辛うじて出荷及び販売台数を公表している。また、海外展開に強いメーカとして、京セラも存在するが、国内外ともに出荷及び販売台数の公表は行っていない。                      
      
       
       
      【目次/図表】 
       
      
      要約 
      キーワード 
       
      1.市場概況 
       シャープが中国市場でAQUOSケータイなどを投入予定 
       TELECがGSM方式端末の技術適合試験を開始 
       三洋電機の事業買収で飛躍する京セラ 
       
      2.三洋電機とシャープの海外出荷/販売台数の推移 
       三洋電機と京セラとシャープが3大メーカ 
        図:三洋電機とシャープの海外出荷/販売台数の推移(2002〜2007年度、エムレポート推定) 
        表:三洋電機とシャープの海外出荷/販売台数の推移(2002〜2007年度) 
       
      3.端末メーカ各社の動向と今後の計画 
       三洋電機の動向 
        上期は前年同期比20%減となった海外電話機部門の売上高 
        表:電話機の半期別国内外連結売上高推移(2006〜2007年度) 
        海外出荷比率は70%程度 
        表:携帯電話端末の半期別出荷台数推移と予測(2006〜2007年度) 
        07年10月に京セラと携帯電話事業譲渡に関して合意 
       京セラの動向 
        上期売上高は前年同期比3%減の通信機器関連事業 
        表:通信機器関連事業の半期別業績推移(2006〜2007年度) 
        07年度における世界の端末生産台数は約11億台 
        出荷台数の70〜80%を占める北米市場向け 
        三洋電機の携帯電話事業買収で北米事業を強化 
        08年4月までに三洋電機の携帯電話事業の買収を完了 
        企業再建に実績あり 
       シャープの動向 
        上期は前年同期比28%増になった携帯電話/通信融合端末の販売高 
        表:携帯電話/通信融合端末の半期別販売高推移(2006〜2007年度) 
        上期は前年同期比24%減となった海外販売台数 
        表:携帯電話端末の半期別販売台数推移(2006〜2007年度) 
        海外市場は2Gから3G端末へ移行中 
        ワイヤレスPDA/PDAでは世界シェア第4位 
        中国市場でAQUOSケータイなどを投入 
        北米市場向けスマート・フォンの投入を検討 
        07年9月に米T-Mobile USAがシャープ製Sidekickを発表  
        図:T-Mobile Sidekick LX(ミッドナイト・ブルー/エスプレッソ・ブラ  
          ウン) 
        表:T-Mobile Sidekick LXの主な仕様  
       欧州市場向けスマート・フォンを投入する東芝 
       海外展開は国内トップ奪回後に進めるパナソニック モバイル  
       カシオ計算機の動向 
        上期売上高は前年同期比約25%減となったMNS部門 
        表:MNS部門の半期別売上高推移(2006〜2007年度) 
        いよいよW-CDMA方式端末も供給 
       ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの動向 
        将来的には国内外端末の混入を 
        国内拠点では国内外市場向け端末の開発に従事 
        Ericssonのサプライ・チェーンとソニーのデザイン/AV系技術 
       07年7月から小型端末の販売を開始したノキア・ジャパン 
        図:Nokia 5070(レッド、表面/裏面)  
        表:Nokia 5070の主な仕様  
       
      4.その他の動向 
       ACCESSの動向 
        07年10月に香港/台湾市場向け端末にブラウザなどを提供 
        07年7月にChina UnicomのCDMA方式端末にメール・ソフトなどを提供  
        07年9月にVodafone Group端末にブラウザなどを提供  
       09年に自社基盤技術の80%導入を目指すアドコアテック 
       08年3月からGSM方式端末の技術適合試験を開始するTELEC 
       
      5.関連リンク 
        表:関連リンク(五十音順)   
       
       
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