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「携帯電話端末メーカ、NECの失速」
〜国内外ともに出荷減続く 国内ではN702iDの成功がカギ〜

 

・減少続く出荷台数!!

・シャープの台頭!!


・総合プロデュースがカギ!!
販売開始日:2006年11月9日
ページ数:A4版38頁
ファイル容量:940kB
価格:26,250円(税込)
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【要約】

2003年度が最盛期の国内出荷
日本電気(NEC)の出荷台数減少に歯止めがかからない。2003年度の合計出荷台数1,550万台を最後に2006年度には900万台にまで落ち込む見通しだ。2006年度上期での出荷台数も300万台以下になっており、この調子では900万台の達成も危うい状況にある。国内出荷では2003年度の1,050万台を最盛期に、2005〜2006年度は700万台の出荷が続いている。

ソフトバンクモバイルへの供給拡大も回復の秘訣
NECは2005年度に合計7機種の携帯電話端末を供給した。そのうちNTTドコモへは6機種、ボーダフォンには1機種とNTTドコモへの傾倒振りがみえる。一方、好調なシャープは2005年度に合計14機種を供給し、NTTドコモに5機種、ボーダフォンへ9機種となった。NTTドコモ向けのみではシャープと拮抗しているものの、ボーダフォンへは大差がついている状況だ。そのためNTTドコモでの優位性を失った場合、その反動は大きく、今後はソフトバンクモバイルへの供給機種数を拡大させる必要もある。


【キーワード】

☆減少続く出荷台数!!
NECは2003年度の合計出荷台数1,550万台を最盛期に、2006年度には900万台にまで落ち込む見通しだ。2006年度上期での出荷台数も300万台以下になっており、この調子では900万台の達成も危うい状況にある。

★シャープの台頭!!
ソフトバンクモバイル向け端末で力をつけてきたシャープの急成長により、NTTドコモ向け端末市場で大手のNECも大きな影響を受けている。

☆端末の総合プロデュースに活路を!!
クリエイターの佐藤可士和さんによる「FOMA N702iD」が好調な販売実績を残しており、今後は販売戦略なども含む総合プロデュースを重視していく考えだ。


図:NECにおけるモバイルターミナル部門の失速過程(端末画像はWebサイト参照)

図:NECにおけるモバイルターミナル部門の失速過程


【3.業績推移と予測】

大幅縮小するモバイルターミナル部門の売上高

NECのモバイルターミナル部門の売上高が2003年度を境に縮小傾向にある。2003年度には7,297億円であった売上高が、2005年度は4,548億円にまで落ち込んでいる。NECは2006年度予測を公表していないが、上期も携帯電話端末の出荷台数が低調であったため、通期売上高は前年度割れを起こす可能性も高い。


【目次/図表】

要約
キーワード
  図:NECにおけるモバイルターミナル部門の失速過程

1.市場概況
 2003年度が最盛期の国内出荷
 ソフトバンクモバイルへの供給拡大も回復の秘訣
  表:NECとシャープの2005年度における市場投入機種数
 小規模供給に変わり果てた海外出荷
 【モバイルターミナル部門における失速要因】
  ★シャープの台頭!!
  ★端末デザインの乏しさ!!
  ★NTTドコモを凌ぐauの好調さ!!
  ★W-CDMA方式サービスの普及による谷間!!
  ★海外市場での急失速!!
 【モバイルターミナル部門における回復要因】
  ☆端末の総合プロデュース!!
  ☆端末専門の営業部隊の設置!!
  ☆松下電器産業グループとの協業効果!!
  ☆HSDPA方式サービスへの移行!!

2.事業の方向性
 【事業戦略関連】
  3事業者供給への可能性
  東芝とも協業を検討
 【組織再編関連】
  7月にクリエイティブスタジオを設立
  端末専門の営業部隊を設置
  3月にNEC Wuhan Mobileの増資を実施
  05年7月にロシアに販売会社の露NEC Infocomを設立
  表:露NEC Infocommunicationsの会社概要
  04年5月に中国向け携帯電話端末事業を再々編
  04年9月に端末向けソフト開発専門の事業本部を新設
 【研究開発関連】
  表:国内外メーカとの主な提携関係
  中国市場で研究者増員と研究費増額を実施
  11月に松下電器産業グループとの端末開発合弁会社を設立
  表:エスティーモの会社概要
  図:エスティーモとNEC/パナソニック モバイルコミュニケーションズとの関連性
  8月に携帯電話向け半導体の開発会社を共同設立
  表:アドコアテックの会社概要
  表:アドコアテックと出資会社の基本的な事業スキーム
  図:アドコアテックと出資会社の基本的な事業スキーム
  04年11月にNECエレクトロニクスと3G端末向けLSIで協業体制を構築
  将来は研究開発拠点の2/3を中国へ移行
 【プラットフォーム関連】
  6月にLinuxOSの携帯電話向けプラットフォームで提携
  表:参加企業による主な取り組み
  05年5月に携帯電話アプリ開発基盤技術を開発
  04年11月に海外向け3G端末に他社製チップを採用

3.業績推移と予測
 大幅縮小するモバイルターミナル部門の売上高
  図:モバイルターミナル部門の売上高推移(2001〜2006年度)
  表:モバイルターミナル部門の売上高推移(2001〜2006年度)
  図:モバイルターミナル部門の半期別売上高推移(2001〜2005年度)
  表:モバイルターミナル部門の半期別売上高推移(2001〜2005年度)
 2003年度時予測では2005年度に売上高1兆円
  表:モバイルターミナル部門の売上高推移計画(2003年度当時)

4.端末出荷台数の推移と予測
 減少が続く国内外の出荷台数
  図:携帯電話端末の国内外出荷台数推移と予測(2001〜2006年度)
  表:携帯電話端末の国内外出荷台数推移と予測(2001〜2006年度)
 2006年度上期は小規模出荷にとどまる
 減少が続く出荷台数
  図:国内端末出荷台数の半期別推移と予測(2002〜2006年度)
  表:国内端末出荷台数の半期別推移と予測(2002〜2006年度)
  表:国内端末出荷台数の半期別市場シェア順位の推移と予測(2001〜2006年度)
 シャープと東芝の後塵を拝した2006年度上期
  図:端末メーカ8社における半期別国内出荷台数推移(2004〜2006年度)
  表:端末メーカ8社における半期別国内出荷台数推移(2004〜2006年度)
 3強体制が崩れる2006年度
  図:端末メーカ8社における国内出荷台数推移(2004〜2006年度)
  表:端末メーカ8社における国内出荷台数推移(2004〜2006年度)

5.端末投入の展開
 10月に3機種の開発を発表
  表:FOMA N903iの主な仕様
  図:FOMA N903i(開閉時/折り畳み時)
  図:SIMPURE N1(開閉時/折り畳み時)
  表:SIMPURE N1の主な仕様
  表:FOMA N902iLの主な仕様
  図:FOMA N902iL(開閉時/折り畳み時)
 8月にHSDPA方式端末を投入
  表:FOMA N902iX HIGH-SPEEDの主な仕様
  図:FOMA N902iX HIGH-SPEED(開閉時/折り畳み時)
 6月にFOMA N902iSを投入
  表:FOMA N902iSの主な仕様
  図:FOMA N902iS(開閉時/折り畳み時)
  図:FOMA N701iECO(開閉時/折り畳み時)
 3月にエコロジーな端末を投入
  表:FOMA N701iECOの主な仕様
 2月に佐藤可士和さんのデザイン端末を投入
  表:FOMA N702iDの主な仕様
  図:FOMA N702iD(開閉時/折り畳み時)

6.海外市場向けの展開
 【中国市場向け展開】
  中国市場向け端末事業を縮小
  TD-SCDMA方式端末の早期投入が可能
  2004年度中に端末販売店舗数を拡大
 【ロシア市場向け展開】
  2006年度はロシアで60万台以上の端末販売
  ロシア市場で3年以内にシェア4%を獲得
  05年5月に露MTSからi-mode関連システムを受注
  05年3月にロシアの2.5G端末市場へ参入
 【欧州市場向け展開】
  3GSMで海外市場向けGSM方式端末を展示
  9月開始のブルガリアGLOBULへはi-mode端末を供給せず
  表:海外事業者によるi-mode開始時期
  05年7月からCOSMOTEへi-mode対応3G端末の出荷を開始
  英H3G UKがNECなどから3G端末800万台を購入
  04年6月にギリシャCOSMOTE Mobileへi-mode端末を出荷
 【その他の市場向け展開】
  05年10月からStarHubへi-mode対応端末の供給を開始
  05年9月に香港で世界最薄の折り畳み型カメラ搭載端末を販売開始
  04年12月にマレーシア市場に端末2機種を投入
  04年11月に豪Telstraのi-modeが稼動開始
  Hutchison Whampoaへ3G端末800万台を供給

7.関連リンク
  表:関連リンク(五十音順)


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