「端末リサイクルの現状と今後の展望」

【要約】
進むリサイクルとリユースの2つの動き
携帯電話端末などの電子機器が都市鉱山と例えられるようになって久しい。

端末などの電子機器には金や銀、銅、プラチナ、パラジウム、コバルトなどレア・メタル(希少金属)が含まれている。

こうしたレア・メタルをリサイクル(再資源化)することにより、限られた資源を有効利用する取り組みが進んでいる。

環境局や経済産業省などもリサイクルに動く
まず、リサイクルについては、環境局が2009年1月に使用済み端末回収実験の結果などを発表し、総務省も4月に端末リサイクルの促進施策報告書案を公表した。

一方、経済産業省は6月に使用済み端末の回収促進キャンペーン、8月には使用済み端末の回収促進実証事業の委託先公募を実施している。

なお、中古情報機器協会(RITEA)が2010年6月に端末リサイクルなどのガイドラインを策定した。

事業者はリサイクル以外にエコ活動も
携帯電話事業者の動向としては、NTTドコモが1993年からリチウム電池のリサイクルを開始しており、2007年6月にはam/pmに使用済み端末の「リサイクル回収BOX」を設置した。2010年1月からはプラスチックの油化処理の実証実験を実施し、7月には「ドコモショップ」で端末の下取りを開始している。

また、KDDI(au)も2009年2月から取扱説明書と個装箱を小型化し、4月には2008年度の不要端末回収台数を発表した。

一方、イー・モバイルは2009年6月に使用済み端末回収促進キャンペーンを実施している。

【キーワード】
☆注目集まる都市鉱山!!
携帯電話端末はパソコンなどと同様に、金や銀、銅などレア・メタル(希少金属)を含む電子機器であり、これらのレア・メタルを回収する動きが盛んになりつつある。

★2000年から端末回収開始!!
すでに電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は2001年4月に、モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)を立ち上げる以前の2000年度から携帯電話端末の回収を開始していた。

☆回復しつつある回収台数!!
モバイル・リサイクル・ネットワークにおける2009年度の携帯電話端末の回収実績は前年度を上回り、2003年度以来の増加に転じた。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

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