「モバイル3Dの動向と今後の展望」

【要約】
02年に国内初の3D液晶搭載端末が登場
最近、3D液晶搭載端末の品揃えが増えつつある。

しかし、国内市場において、3D液晶搭載端末が市場投入されたのは2002年11月に遡る。

シャープがNTTドコモへ「mova SH251iS」を納入したのだ。ただ、当時、鳴り物入りで投入されたmova SH251iSも大きく普及するには至らなかった。

現在は大手事業者3社が3D液晶搭載端末を投入
第二期ともいえる今回の3D液晶搭載端末の市場投入は日立製作所が口火を切っている。

日立製作所は2009年12月にKDDI(au)へ一般的な携帯電話端末(フィーチャー・フォン)としての3D液晶搭載端末を納入した。

一方、シャープは2010年12月にNTTドコモとソフトバンクモバイルへスマート・フォンとしての3D液晶搭載端末を納入している。

また、シャープは3Dコンテンツのコンテストを実施するなど普及に力を注ぐ。

今後はNintendo 3DSがモバイル3Dを牽引
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンによる携帯電話端末の販売ランキングによれば、総合ランキングにおいて、「ドコモ スマートフォン LYNX 3D SH-03C」は販売開始初期には第3位以内を維持していたという。

ただ、現在では中位以下に落ちており、3D液晶搭載端末が爆発的な普及はみせていない。

しかし、今後は「Nintendo 3DS」などの携帯ゲーム機の3D化により、大いに普及が見込めそうだ。

【キーワード】
☆今度こそモバイル3Dは普及するか!!
シャープは2002年11月16日にNTTドコモ向け「mova SH251iS」に引き続き、2003年6月20日にもNTTドコモ向け「mova SH505i」の3D液晶搭載端末を市場投入した。mova SH251iSの販売時には液晶部分が本物のプロモーション向けmova SH251iSを用意したものの普及には至らなかった。

★3Dコンテンツにも注力するシャープ!!
シャープは3D液晶搭載端末を市場投入するだけでなく、2010年12月から3Dコンテストを実施している。また、全国で3Dコンテンツの体験イベントも開催しており、今後は3Dゲームなどのコンテストも企画しているとされる。さらに2011年4月からは3DコンテストにCG・アニメーション部門を新設する考えだ。

☆モバイル3D普及の切り札は!!
当初、モバイル3Dは3D対応TVの普及を追い風に普及するものとみられていた。しかし、3D対応TVの普及の低さからモバイル3Dも普及するには至っていない。そのため現在では「Nintendo 3DS」などのゲーム機の3D化により、3D液晶に対する認知度が高まることでモバイル3Dの普及が見込めそうだ。

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