「携帯電話端末メーカ、シャープの拡大戦略」

【要約】
08年度上期の市場縮小でも首位を維持
すでに「携帯電話端末メーカ、シャープの成功戦略(2006年8月29日発刊)」でも、国内最大手の座を獲得していたシャープは、その後も勢いを増し、現在も独り勝ちの状態が続いている。

ただ、国内市場は携帯電話事業者各社による端末の割賦販売などによる影響から、2008年度上期の出荷台数は大幅な落ち込みをみせた。

そのような中、国内最大手のシャープは、その煽りを正面から受けてしまい、拡大傾向にあった販売高や販売台数が大きく落ち込んだ。

市場シェアは市場全体が縮小したため、2008年度上期でも首位を維持しているが、これまでのような独り勝ちの様相はない。

海外市場進出に積極姿勢
国内市場が飽和しつつある現在、シャープが2008年4月に台湾や香港市場へ、6月には中国市場へ再参入し、9月に本格参入を果たした。

これまで中国市場は国内メーカにとって鬼門とされ、それまで唯一、奮闘をみせていた京セラさえも3月に撤退している。

シャープは回復に時間のかかる国内よりも海外市場に活路を見い出す。

なお、シャープは中国市場以外にも2009年にインドネシア市場への参入、さらに欧米市場への本格参入と積極的な海外進出が続く。

【キーワード】
☆国内市場は縮小傾向!!
これまで携帯電話端末市場は年間4,500万台程度で推移してきた。

しかし、電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、2008年度上期は1,952万台の出荷になったという。

上期の不調に伴い、通期でも4,200万台の出荷が見込まれる。ただ、場合によっては4,000万台を割り込む可能性もある。


★期待かかる海外進出!!
シャープが2008年4月に台湾や香港市場へ、6月には中国市場へ再参入し、9月に本格参入を果たしている。

本格参入した中国本土の市場規模は2億台とされ、たとえ数%のシェア獲得となっても300万〜500万台という単位で販売できる可能性がある。

☆投入機種数は拡大傾向!!
国内市場が飽和している中、端末メーカ各社は携帯電話端末の品揃え拡充に躍起だ。

シャープでも2005年度通期に14機種の市場投入であったものが、2007年度通期には25機種、2008年度通期は26機種もの端末投入が予定されている。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

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