「端末メーカ各社の海外動向−2007年度通期−」

【要約】
北米市場の強化を図る京セラ
京セラが2008年4月に三洋電機の携帯電話端末事業を買収した。

京セラは三洋電機の端末事業の買収に伴い、三洋電機の顧客であった米Sprint Nextelを獲得し、これまでの米KYOCERA Wireless Corporationの展開とともに北米事業の強化を狙う。

一方、1月には中国市場からの撤退を発表し、3月にはKYOCERA ZHENHUA Communication Equipment(京セラ振華通信設備)を解消し、中国市場での現地生産や販売を中止した。

これまで国内メーカの中で唯一、中国市場での奮闘をみせていた京セラであるが、世界最大の市場から手を引く格好となった。

京セラと入れ代わりに中国市場へ進出したシャープ
国内最大手の端末メーカであるシャープが2008年6月に中国市場へ再参入した。

これまで中国市場は国内メーカにとって鬼門とされ、それまで唯一、奮闘をみせていた京セラさえも3月に撤退している。

国内メーカ各社が中国市場撤退を余儀なくされたのは販売網の整備などが原因とされる。

そのためシャープは9月に中国の大手家電量販店のSuning Appliance(蘇寧電器)やGOME Electrical Appliances(国美電器)と提携した。

約2億台の市場規模とされる中国市場では、数%のシェアでも300万〜500万台単位の実績が見込まれる。

中国市場での小さな成功でさえ、飽和する国内市場で奮闘しているメーカにとっては大幅な販売台数の拡大につながる。

国内市場での地位を得たシャープにしてみれば、中国市場進出は越えなければならない壁の1つといえるかもしれない。

【キーワード】
☆京セラが中国市場撤退!!
京セラが2008年3月末に、パートナーであるChina Zhenhua (Group) Science & Technology(中国振華科技)との合弁事業を解消し、中国市場での現地生産や販売を中止した。


★北米事業を強化する京セラ!!
京セラが2008年4月に三洋電機の携帯電話端末事業などを承継/統合し、北米市場での展開を強化した。

☆シャープは中国市場進出!!
シャープが2008年9月に中国市場に本格的に進出すると発表し、「SH9010C」の販売を開始した。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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