「携帯電話事業者各社の海外動向−2006年度−」

【要約】
i-mode提携に暗雲が漂いはじめたNTTドコモ
NTTドコモの国際サービス収入が好調に拡大している。

国際ローミング・サービス「WORLD WING」対応端末の拡充などにより、2006年度通期の売上高も前年度比36.0%増となる340億円に高まった。

NTTドコモは対応端末の拡充以外にも、対応端末のレンタル料無料やパケット通信料割引などの施策も実施している。

さらにシンガポールで開催された通信機器総合展示会「CommunicAsia 2007」では、ブース内で積極的にポート・インを紹介するなど、海外から国内への渡航者向け利用促進策も行っている。

海外展開ではアジア事業者7社とのConexus Mobile Allianceも本格的に動き出しつつあり、2006年12月には新たにフィリピンSMART Communicationsも加盟した。

ただ、これまで小規模ながらも拡大一辺倒であった「i-mode」に変化があらわれている。

豪Telstraや英O2がi-modeのサービス終了を発表し、当初はi-modeを開始する予定であったインドHutchison Essarも、Vodafone Group入りが決定したためi-modeライセンス契約も解消した。

i-mode展開に暗雲が漂いはじめている。

提供地域拡大のauと国内市場最優先のSBM
KDDI(au)は「au ICカード」を利用した「GLOBAL EXPERT」を開始したものの、auの動向をみる限り、国際サービスの要は「GLOBAL PASSPORT」にある。

従って、GLOBAL PASSPORTの提供地域拡大を進めつつ、データ通信ローミングの拡大にも余念がない。

一方、ソフトバンクモバイルは海外展開よりも国内市場の足場固めに専念する傾向にある。

【キーワード】
☆国際サービス収入が拡大傾向のドコモ!!
NTTドコモは国際ローミング・サービス「WORLD WING」対応端末の拡充などにより、2006年度通期の売上高もが前年度比36.0%増となる340億円に高まった。

★auはGLOBAL PASSPORTを積極拡大!!
KDDI(au)における国際サービスの要は「GLOBAL PASSPORT」にあり、提供地域拡大を進めつつデータ通信ローミングの拡大にも余念がない。

☆国内最優先のソフトバンクモバイル!!
現在のところ、ソフトバンクモバイルは国内市場の足場固めに専念しており、海外展開ではサービス提供ではなく、技術や知識、コンテンツを輸出することを検討している。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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