「PHSサービスの最新動向2」

【要約】
PHS市場縮小から拡大基調へ
沈みゆくPHS市場の流れが変わった。

従来、KDDIグループであったDDIポケットが2004年10月1日に、The Carlyle Groupと京セラのコンソーシアムに買収され、KDDIグループからの脱却を果たした。

2005年2月2日にはウィルコムへ社名を変更し、これまでのようなKDDIのau事業の方向性に左右されないサービスの提供が可能になった。

5月1日には現在の好調さの要因といえる定額制音声通話サービス「ウィルコム定額プラン」も開始している。

ウィルコム定額プランの導入がウィルコムを生き返らせたといわれるほど、その反響は大きいものであったとされる。

一方、PHS事業者では第2位のNTTドコモは2007年度第3四半期を目標にPHSサービスを終了させ、携帯電話サービスへ集中する方針を固めた。

サービスの高機能化を進めるウィルコム
好調に推移するウィルコムであるが、今後のサービス展開は携帯電話事業者の後追いになる可能性も高い。

高機能な携帯電話端末では標準搭載されているJava(MIDP 2.0)も、ようやく「WX310SA(三洋電機製)」「WX310J(日本無線製)」で利用可能になった。

さらに今後は搭載端末の拡充が見込まれる「モバイルFeliCa」も、ウィルコムでは2006年中の市場投入を検討しているとされる。

【キーワード】
☆躍進続くウィルコム!!
※2005年5月の定額制音声通話サービス「ウィルコム定額プラン」導入以降、月間純増ユーザ数が60,000〜80,000で推移している。

★撤退を決めたドコモ!!
※NTTドコモは現状のサービスでは300万ユーザの獲得が見込めず、赤字のままでは事業を継続できないと判断し、2007年度第3四半期を目標にPHSサービスを終了させる。

☆ほぼ全滅のアステル!!
※すでにYOZANも2005年11月に音声通話サービスを終了し、現在では2006年度下期に終了見込みの東北インテリジェント通信のみがサービスを提供しているに過ぎない。

★勝ち馬に乗る端末メーカ!!
※京セラはウィルコム株式30%を保有しており、PHS端末と基地局で自社事業を拡大させると同時に、株主としてもウィルコムを後方支援する。一方、シャープは移動体通信事業者すべてに端末を供給する国内では唯一の端末メーカとなる見込みだ。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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