「端末メーカ各社の海外動向−2005年度通期−」

【要約】
対照的な端末戦略の京セラとNECの中国市場向け展開
京セラが中国市場向け端末のすべてを中国メーカへの開発委託に切り替え、投入端末も高機能から普及価格帯中心に改めている。

一方、NECは低価格帯端末の開発や販売を停止して高機能端末に特化する方針だ。

端末事業強化を図る三洋電機と京セラの米国市場向け展開
三洋電機とNokiaが2006年2月14日にCDMA方式端末事業に関し、本社とは別に世界的な新会社の三洋ノキアモバイルデバイシスを設立すると発表した。

一方、京セラは海外市場で販売する高機能端末の開発を米国から日本国内に移管する計画だ。

展示会で自社端末を披露する各社の欧州市場向け展開
シャープやNEC、東芝などが「CeBIT 2006」や「3GSM World Congress 2006」で積極的に自社端末の展示を行った。

シャープやNECが展示した携帯電話端末の仕様は高機能な3G端末で、欧州市場での端末戦略を3G端末に推し進めている。

京セラはロシア、東芝が香港へ新規参入
京セラが2006年6月からロシア市場向けに高機能CDMA2000方式端末2機種を市場投入する計画だ。

また、香港SmarTone Group(数碼通電訊集団)が2006年2月23日から東芝製3G端末「TS10」の販売を開始している。

【キーワード】
京セラは低機能、NECが高機能に特化する中国市場!!
京セラが中国市場向け端末を高機能から普及価格帯中心に改めているのに対し、NECは高機能端末に特化する方針だ。

三洋ノキアの設立で動く米国のCDMA方式端末市場!!
三洋電機とNokiaが2006年第2四半期に最終合意書の調印を、第3四半期には三洋ノキアモバイルデバイシスの運営開始を目指す。

3Gサービスに移行する欧州市場!!
シャープやNEC、東芝などが国際的な展示会で積極的に自社端末を披露しており、シャープやNECは高機能な3G端末で欧州市場での端末戦略を3G端末に推し進めている。

国内3強以外に京セラもロシア市場へ新規参入!!
NECやパナソニック モバイルコミュニケーションズ、シャープに続き、京セラも2006年6月からロシア市場向けに高機能CDMA2000方式端末2機種を市場投入する計画だ。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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