「シール・プリント市場の動向と今後の展望」

【要約】
2002年は郵送や宅配
カメラ搭載端末で撮影した画像を印刷するシール・プリント市場が賑わいをみせつつある。

カメラ搭載端末の機能向上と急速な普及に伴い、2003年に入って各企業が次々にシール・プリント端末などの市場投入やサービスを開始させた。

しかし、これまでにもカメラ搭載端末からメールやWebサイトを利用して画像を印刷できるサービスはあった。

ただ、これらのサービスは送信した画像が印刷された後、郵送や宅配によってユーザの手元に届けられるため、「プリント倶楽部(プリクラ)」のように、その場で画像を印刷して楽しめるものではなかった。

プリクラに続け
そして、2003年に入ると、NTTソルマーレやNECモバイリング、DPE各社などが新規参入し、業界ではプリクラ並みのブームを見込んでいる。

もともと携帯電話カメラは300万画素以上が標準のデジタル・カメラの解像度と比較して高性能ではない。

現在、主流の10〜30万画素では通常のL版プリントまで引き延ばすと画質の粗さが目立つが、シール・プリントであれば十分に対応ができる。

その点に活路を見出した各社は画像の取込方式や画像装飾機能などで使い勝手を競い、幼児やペットなどの画像印刷を想定する。

【キーワード】
☆昔は郵送や宅配!!
従来サービスは送信画像が印刷された後、郵送や宅配によってユーザの手元に届けられており、プリクラのようにその場で画像を印刷できなかった。

★今はその場印刷!!
現在、携帯電話カメラは10〜30万画素が主流であり、シール・プリントであれば、印刷画質も十分に耐えられ、従来のプリクラのように利用できる。

☆若年層がカギ!?
まずは10〜30万画素クラスのシール・プリントの普及を目指し、100万画素クラスにおける各社のサービス展開と若年層ニーズの向上に期待がかかる。

【2.シール・プリント端末数推移と予測(2002年〜2007年)】
現状、まだ市場規模やニーズなどが不透明ともいえるシール・プリント市場であるが、参入企業各社の考えは前向きなものが多い。

三菱電機はNTTドコモの「505i」シリーズに象徴されるように、2003年夏から100万画素クラスのカメラ搭載端末における画像印刷の用途が急速に拡大するものとみている。

そのため、シール・プリント端末は国内で50,000台を販売したプリクラ端末よりも普及する可能性があるという。

表:シール・プリント端末の累積稼働台数の推移と予測(単位:台)
年度 2002 → 2007
台数 1,000→50,000
※既存のプリクラ端末は含まず、新規参入企業各社の合算数値。
※エムレポート推定。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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