「中国における携帯電話市場動向」

【要約】
01年に世界最大市場
現在、中国ではChina Mobile(中国移動通信)とChina Unicom(中国聯合通信)の2社が携帯電話サービスを提供している。

2002年1月からChina UnicomがCDMA(Code Division Multiple Access)方式サービスを開始し、5月にはChina MobileがGPRS(General Packet Radio Service)方式ネットワークを開始した。

10月にはChina MobileがMMS(Multimedia Messaging Service)である「彩信」を全国開始させ、China Unicomもこれに対抗し、広東省で「彩e」を開始している。

すでに両社の携帯電話ユーザ数は2001年7月に米国を超え世界一となり、現在は2億超となった中国市場は世界最大の携帯電話市場となっている。

SMSに続き、MMSも
現在、中国の携帯電話サービスで多く利用されているのはSMS(Short Messaging Service)と音声通話で、着信メロディもブレイク寸前だとされている。

2002年に入り、データ通信量が激増しており、データ通信サービスへの需要も急増している。

また、中国では約13億の人口のうち10%程度が富裕層とされており、高額な端末を購入するのも富裕層だとされる。

しかし、10%程度といっても日本の総人口に匹敵する人口であり、どれほど中国市場が魅力的な市場であるのかがみえる。

さらに中国では「Java」サービスが開始されていないにも関わらず、Java対応端末である「Nokia 7650」や「Motorola T720」の販売は好調とされる。

新サービスが開始されたら、いち早く体験したいという新しもの好きな気質は日本に似ているようだ。

【キーワード】
☆世界最大事業者!!
China MobileはGSM方式サービスを提供する世界最大手の携帯電話事業者で、世界で1億8,000万を超すGSM方式ユーザの約80%が、China Mobileのサービスを利用している。

中国市場でも70.4%のシェアを獲得している。

★2もドコモを凌ぐ!!
China Unicomは中国第2位の携帯電話事業者で、中国全土におけるCDMA方式ネットワーク運営ライセンスを中国で唯一保有し、2002年1月からCDMA方式サービスを開始した。

現在、携帯電話ユーザ数は6,500万以上となっている。

☆躍進続く中国メーカ!!
これまで中国市場は欧米メーカが上位を占めていたが、中国メーカの市場シェアが急伸しており、1999年のわずか2%から2001年には15%にまで上昇した。

一方、MMS対応端末の需要が中国でも芽を出しはじめており、日本メーカ勢の今後に期待がかかる。

【3Gサービスの計画】
3Gライセンスの供与開始
中国政府が2003年内にも大手携帯電話事業者に対し、3G免許を交付する方針だ。

交付される3G免許にはW-CDMAやCDMA2000方式以外に、中国が独自開発してきたTD-SCDMA方式も含まれる。

3G免許はChina MobileとChina Unicomの2社に加え、市内や長距離など固定電話事業を提供しているChina TelecomとChina Netcomの計4社に交付する案が有力とされる。

2社に新規参入を認めることで事業者間の競争を促し、料金の引き下げを促す。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

ご購入はPC版にてお願いいたします。

なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

トップ・ページへ
http://www.m-report.net/m/